お疲れ様です、ichiです。
皆さんは家具を購入する時に、なにを基準に選んでいますか?
家具のデザインやカラー、ご自身のお部屋にマッチするかどうか…
購入基準は人それぞれ、きっと違いますよね。
私の場合、やはり無垢材で作られた家具が一番お気に入り。
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無垢の家具が部屋にあると、ナチュラルで落ち着いた雰囲気になります。
しかし、大型家具店などで販売されている量産型の家具は、メラミン化粧板や天然木が貼ってある木製家具ばかり。
だからといって、無垢の家具を購入するとなると、なかなかの高額で購入するのも躊躇してしまいますよね。
そんな無垢の家具をDIYで作れたら、嬉しくありませんか?
ただ、家具製作に使えるような大きな無垢の板というのは、ホームセンターではなかなか手に入りません。
材木屋や専門店で大きな一枚板を購入することはできますが、とても高価でDIYでつくるにはちょっと抵抗あります。
かと言って、複数の板材をはぎ合せてもいいんですが、とても手間がかかり大変な作業になってきます。
そこで今回ご紹介する『杉無垢ボード』があると、作業時間も短縮でき、誰でも簡単に大物家具をつくることができます。
この記事では、杉無垢ボードの「特徴や魅力、具体的な活用方法」について詳しく解説します。
ぜひ最後までご覧ください。
- 杉無垢ボードの特長
- 杉無垢ボードの使い道
- 杉無垢ボードを使うメリット・デメリット
- 無垢材に合ったおすすめの塗料
杉無垢ボードとは?
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杉無垢ボードは、天然の杉材を使用して作られた木材ボードです。
人工的な加工を最小限に抑え、自然の風合いや香りをそのまま楽しむことができる素材として、多くのDIY愛好家やプロの家具製作者に愛されています。
杉無垢ボードは、「長さ1820mm×幅910mm×厚み24mm」の杉材の集成材。
一枚板を買うとなるとお値段がとても高いですが、この無垢ボードは集成材でつくられていることから非常にコストを抑えられます。
どこのホームセンターにもあるわけではないですが、お値段はだいたい5,000円台です。
私の住んでいる所は田舎なので、近所のホームセンターではグッデイにしか置いてありませんが、大きい家具をつくりたい時はよく購入しています。
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断面を見ると分かりやすいですが、複数の杉材をはぎ合わせて大きな一枚板になっているのが特徴です。
この断面を見て、良いと思うか悪いと思うかは人それぞれですが、実際に家具をつくってみると案外気になりません。
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無垢ボードという名前のとおり無垢材であるため、無垢の木材で作りたいという方にはピッタリの材料になるのではないでしょうか?
しかし無垢の木材であるため、節は多めで生節や死節が混じっています。
私は節があってもそれが無垢の個性として捉えているので気にしませんが、節が気になる方には向いていないかもしれません。
節に関してはこちらの記事で詳しく解説しているので、良ければ読んでみてください。
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杉無垢ボードの特徴
1. 軽量で扱いやすい
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杉は、木材の中でも比較的軽量な部類に入ります。
そのため、運搬や加工がしやすく、DIY初心者でも扱いやすい素材です。
安価でDIY初心者に最適となると、使わない理由が見つかりません。
2. 美しい木目と香り
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杉特有のやわらかく美しい木目模様は、家具や内装に自然な温かみを加えます。
また、杉の持つ爽やかな香りにはリラックス効果があり、心地よい空間作りに役立ちます。
これは無垢材ならではのメリットですね。
3. 調湿効果
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杉材は湿度を調整する性質があり、部屋の空気を快適に保つ効果があります。
湿気の多い季節には湿気を吸収し、乾燥した季節には放出するため、結露やカビの発生を抑えることができます。
4. 柔らかい質感
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杉は比較的柔らかい木材で、加工がしやすい反面、傷がつきやすいという特性もあります。
この柔らかさを活かして、温かみのある仕上がりを楽しむことができます。
5. 環境に優しい素材
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杉は成長が早く、国内で豊富に生産される木材です。
そのため、環境負荷が少なく、サステナブルな素材として注目されています。
私もそうですが、花粉症の方にはメリットでありデメリットでもありますね…
杉無垢ボードの活用例
1. 家具製作
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杉無垢ボードは、テーブル、棚、ベンチなど、さまざまな家具製作に活用できます。木目や色味が均一で、自然な風合いを楽しむことができるため、リビングやダイニングの家具に最適です。
2. DIY小物
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木製の時計、フォトフレーム、小物入れなど、アイデア次第でさまざまなDIYプロジェクトに活用可能です。
3. ガーデニング
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屋外用のプランターや花台にも適しています。ただし、屋外で使用する場合は、防腐処理や塗装を施すことで耐久性を高めることをおすすめします。
杉無垢ボードがあれば、いろいろな家具がつくれる
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活用例ではいろいろ紹介しましたが、やはり最適なのは家具製作。
市販品やオーダーメイドを依頼するより費用も抑えることができ、自分でつくることで愛着も持てます。
サイズが1820mm×910mmもあるので、低価格であるにもDIYでつくれる範囲が一気にひろがります。
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厚みも24mmあるので家具としての強度も十分、大物家具をつくる時は大変重宝しています。
私は以前に杉無垢ボードで、これだけのものをつくりました。
ここをクリックすると過去作品が見れます!
さらに簡単につくるのであれば、テーブルやデスクはそのまま使うことができます。
無垢ボードがそのまま天板にできるので、あとは脚となるパーツを取り付ければ完成ですよね。
アイアンの脚をつけることで、無垢ボードをそのまま使ってもグッとお洒落になります。
無垢の木材に、アイアンのパーツって意外に合うんです。
杉無垢ボードを塗装してさらにお洒落に
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杉材なので塗料の染み込みがとても良く、塗る前と塗った後とでは印象が大きく変わります。
私がおすすめするのは、天然オイルや天然ワックス。
着色する塗料もいいんですが、せっかくの杉本来の風合いが消されてしまうのが勿体なく思えてしまいます。
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天然ワックスを使った時の、塗装前後の写真になります。
無色でも木の風合いを活かすことができ、ツヤも出てナチュラルな色合いになります。
一番のおすすめは蜜蝋ワックスですが、亜麻仁油やクルミ油なども色鮮やかに杉の自然な雰囲気を最大限に活かすことができます。
ワックスやオイルについてまとめた記事があるので、そちらの記事もあわせて参考にしてみてください。
![](https://www.ichiwood.com/wp-content/uploads/2022/11/beeswax-1.jpg)
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![](https://www.ichiwood.com/wp-content/uploads/2022/07/paint.jpg)
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一番のメリット!木の温かみを感じられる
![](https://www.ichiwood.com/wp-content/uploads/2022/10/kotatu.jpg)
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大物家具で無垢材を使う一番のメリットは、個人的に木の温かみだと思っています。
無垢材を使うことで木の温かい雰囲気があり、天然木本来の木目や風合いなど個性的なのが魅力です。
冬の寒い時期なんかはとくに、「ほっ」と落ち着く空間を作ってくれます。
杉無垢ボードを使う際の注意点
傷がつきやすい
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杉は柔らかい木材のため、家具として使用する場合は表面を保護するためにサンダーで仕上げ、塗装やコーティングを施すことをおすすめします。
湿気対策
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湿気の多い場所で使用する際は、防腐処理を施し、長期間使用できるようにしましょう。
出来れば湿気を避けた場所で保管し、板の反りを防ぐため平らな場所に置いたりなど、保管状態に注意します。
製作後も定期的にオイルや蜜蝋ワックスを塗布して保護すると、良い状態で作品を維持できます。
変色に注意
![](https://www.ichiwood.com/wp-content/uploads/2024/11/sub-battery-box-75.jpg)
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経年変化により、色味が変わることがあります。
この自然な風合いを楽しむことも魅力の一つですが、均一な色味を保ちたい場合はUVカット効果のある塗料を使用すると良いでしょう。
杉無垢ボードの節が気になる方は
節が気になる方には、パインで同じようなボードがあります。
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ラジアタパインの集成材で、杉無垢ボードと価格も同じくらいなので、こちらも家具つくりに向いています。
節がなく加工がしやすいので、初心者の方に向いています。
まとめ
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![](https://www.ichiwood.com/wp-content/uploads/2024/12/shelf-9.jpg)
杉無垢ボードは、自然の美しさや機能性を兼ね備えた木材で、家具や内装、DIYプロジェクトに幅広く活用できます。
しかし、その軽さや加工のしやすさから初心者にも扱いやすい素材である一方、柔らかさや湿気への対応など取り扱いに注意が必要です。
適切な加工とメンテナンスを行うことで、長く美しい状態を保つことができます。
杉無垢ボードを活用して、あなただけのオリジナルな空間やアイテムを作り上げてみてはいかがでしょうか?
それでは皆さま、ご安全に。
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