お疲れ様です、ichiです。
私がエブリイを購入して、約一年ほど経過しました。
車内をDIYでカスタムしだしたのも同時期。
車中泊を快適にするために、あれからいくつか製作してきました。
今回はその中でも一番作って良かったと思った、床下収納付きの床張りをご紹介します。
過去に作り方をご紹介しましたが、土台と床板に分けて記事にしていたので、一つにまとめてみました。
エブリイだけでなく、他の車でも作り方は同じです。
これから軽バンで車中泊をしようと思っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
YouTubeでも配信しているので、動画で観たい方はこちらをご覧ください。
材料
床下収納の床張りに必要な材料はこちら。
![](https://www.ichiwood.com/wp-content/uploads/2022/07/solid-cedar-board-2.jpg)
- 2×4材(杉)1820mm …3本
- 角材(杉)30mm×60mm×2000mm …2本
- 杉無垢ボード …2枚
- ゴム底脚
どれもホームセンターで買うことができます。
お店によって価格が違うので正確な費用は変わってきますが、材料費だけだとおよそ15,000円ほどです。
使う電動工具と道具
![](https://www.ichiwood.com/wp-content/uploads/2023/06/electric-tool-14-edited.jpg)
絶対に必要な工具ばかりではありませんが、私が使ったものをリストにしてみました。
- 丸ノコ
- ジグソー
- サンダー
- トリマー
- インパクドドライバー
- ドリルドライバー
- クランプ
- ノミ
- ハンマー
- 丸ノコガイド
電動工具はどれも持っていると便利ですが、持っていない場合はホームセンターでレンタルすることもできます。
リストの工具は、この記事最後に商品リンクを貼っているので参考にしてください。
エブリイの車内サイズ測定
![](https://www.ichiwood.com/wp-content/uploads/2022/11/car-floor-25.jpg)
床下収納を作るにしても、まずは寸法を測っていきます。
仕様としては、後部座席部分と荷室部分を分割して使うことになります。
サイズはこちら。
![](https://www.ichiwood.com/wp-content/uploads/2023/12/car-floor-25-1.jpg)
ただ、おおよその寸法なので正確ではありません。
自分に合ったサイズや車によって誤差もあると思うので、参考程度にしてください。
土台の製作
![](https://www.ichiwood.com/wp-content/uploads/2022/11/car-floor-31-edited.jpg)
普通に床板を置くだけなら板材を用意するだけでいいですが、床下収納の板張りを作る上で必要なのが土台です。
まずは土台から作っていきます。
荷室出口部分の土台製作型取り
![](https://www.ichiwood.com/wp-content/uploads/2022/11/car-floor-24.jpg)
荷室の開口部分はアールになっているので、型取りしていきます。
ラゲッジマットが邪魔になるので、いったん外しておきます。
![](https://www.ichiwood.com/wp-content/uploads/2022/11/car-floor-27.jpg)
ベニヤを床に対して平行に外側から当て、鉛筆をアール部分に沿うようにして罫書きます。
ダンボールでもいいですが柔らかく書き写しにくいので、安定して書けるベニヤがおすすめです。
![](https://www.ichiwood.com/wp-content/uploads/2022/11/car-floor-22.jpg)
罫書いたラインを、ジグソーを使ってカット。
![](https://www.ichiwood.com/wp-content/uploads/2022/11/car-floor-21.jpg)
一回ではカタチが合わないので、この作業を数回繰り返してカタチを調整して合わせていきます。
型取りは片側できれば反対は同じカタチなので、型をつくるのは一つでOKです。
型取りしたベニヤを2×4材に写してカット
![](https://www.ichiwood.com/wp-content/uploads/2022/11/car-floor-19.jpg)
ベニヤで作った型を2×4材に書き写します。
![](https://www.ichiwood.com/wp-content/uploads/2022/11/car-floor-18.jpg)
ジグソーを使って、書き写したラインを切っていきます。
いきなりライン上を切るより、少し外側を切るようにします。
ラインをそのままカットして小さくなると取り返しがつきません。
![](https://www.ichiwood.com/wp-content/uploads/2022/11/car-floor-15.jpg)
ジグソーでアールにカットしたら、反対側をエブリイの横幅(約1340mm)に合わせていったん直線にカットします。
※1340mmはおおよその長さです。
![](https://www.ichiwood.com/wp-content/uploads/2022/11/car-floor-20.jpg)
そしたら同じ方法で、反対側もアールに切っていきます。
![](https://www.ichiwood.com/wp-content/uploads/2022/11/car-floor-14.jpg)
確認のため、実際にセットしてみます。
木材は収縮するので、ちょっとキツいくらいがベストです。
全ての土台のカット
![](https://www.ichiwood.com/wp-content/uploads/2023/12/img_7491-1.jpg)
他の土台も作っていきます。
- 前席後ろの土台
- 荷室前側の土台
- 土台同士を繋ぐ角材
②荷室前側の土台は、後部座席用シートベルトあたりの部分にしました。
この土台とアール加工した荷室出口部分の土台の間に、30×60mmの角材を縦に組み合わせるカタチになります。
![](https://www.ichiwood.com/wp-content/uploads/2023/02/every-downlight-9.jpg)
まずは①前席後ろと、②荷室前側の土台からカットします。
エブリイの車内寸法(約1250mm・約1200mm)に合わせて、2×4材を切ります。
![](https://www.ichiwood.com/wp-content/uploads/2022/11/car-floor-12.jpg)
カットしたら、念のため実際に設置して確認。
![](https://www.ichiwood.com/wp-content/uploads/2022/11/car-floor-11.jpg)
続いて、荷室前側と荷室出口の土台を繋ぐ角材をカット。
荷室前側と荷室出口の土台の間の内寸は820mmにしますが、継手で組み合わせるので+30mmの850mmで切ります。
切り欠き加工で土台を固定
![](https://www.ichiwood.com/wp-content/uploads/2022/11/car-floor-8.jpg)
荷室前側と荷室出口の土台に継手で組み合わせるので、切り欠き加工します。
![](https://www.ichiwood.com/wp-content/uploads/2022/11/saiz3.jpg)
切り欠き加工をする位置は、前方が左右とも端から15mm、後方が左右とも端から60mmにしました。
![](https://www.ichiwood.com/wp-content/uploads/2022/11/car-floor-10.jpg)
溝の深さは15mmにするので丸ノコの切り込み深さを15mmに調整して、切り込みを入れていきます。
![](https://www.ichiwood.com/wp-content/uploads/2022/11/car-floor-6.jpg)
切り込みを入れた箇所をハンマーで叩き
![](https://www.ichiwood.com/wp-content/uploads/2022/11/car-floor-7.jpg)
ノミで仕上げます。
![](https://www.ichiwood.com/wp-content/uploads/2022/11/car-floor-29-edited.jpg)
30mm×60mmの角材を、切り欠いた箇所にはめ込みます。
![](https://www.ichiwood.com/wp-content/uploads/2022/11/car-floor.jpg)
ビスで固定しますが、30×60mmの角材から2×4材に向けて斜めに打っていきます。
ビス頭が出ないように固定したいので、皿取錐でビスが隠れる深さまで穴をあけます。
![](https://www.ichiwood.com/wp-content/uploads/2022/11/car-floor-3.jpg)
![](https://www.ichiwood.com/wp-content/uploads/2023/12/car-floor-28-edited.jpg)
皿取錐で穴をあけたら、下穴錐で下穴をあけて
![](https://www.ichiwood.com/wp-content/uploads/2022/11/car-floor.jpg)
ビスで固定します。
![](https://www.ichiwood.com/wp-content/uploads/2022/11/car-floor-1.jpg)
4箇所をビスで固定したら、荷室側土台の完成です。
後部座席側の床板をのせる土台を固定
今度は後部座席側の床板を、組み上げた荷室側土台にのせる土台を固定します。
荷室側土台の前側に、30mm×60mmの角材を固定するだけ。
![](https://www.ichiwood.com/wp-content/uploads/2022/11/every-floor-36.jpg)
ビスを打ちやすくするためにクランプで固定して
![](https://www.ichiwood.com/wp-content/uploads/2022/11/every-floor-27.jpg)
ビスで固定していきます。
![](https://www.ichiwood.com/wp-content/uploads/2022/11/every-floor-49.jpg)
これで後部座席側の床板をのせる土台ができました。
サンダーで土台を研磨する
![](https://www.ichiwood.com/wp-content/uploads/2022/11/every-floor-33.jpg)
最後に土台全体を研磨します。
土台は床板を置けば見えませんが、どうせならキレイに仕上げたいので研磨しておきました。
エブリイに土台を設置してみる
![](https://www.ichiwood.com/wp-content/uploads/2022/11/car-floor-31-edited.jpg)
実際に土台をエブリイにセットして確認してみます。
小さい場合はどうしようもありませんが、大きい場合は調整してください。
無事に設置できたら土台の完成です。
床下の製作
![](https://www.ichiwood.com/wp-content/uploads/2022/11/every-floor-28.jpg)
床板は杉無垢ボードを使って作ります。
![](https://www.ichiwood.com/wp-content/uploads/2022/11/saiz-floor.jpg)
私の場合は、上の画像にあるサイズで作ります。
こちらも車によって誤差があるので、サイズは参考程度にしてください。
床板の型取り
![](https://www.ichiwood.com/wp-content/uploads/2022/11/every-floor-5.jpg)
型取りでは、お手製のこんな治具を使いました。
木材の端を尖らせ、鉛筆をセットする穴をあけただけの簡単な治具です。
![](https://www.ichiwood.com/wp-content/uploads/2022/11/every-floor-6.jpg)
ここでもベニヤをベースにします。
車内の壁に沿って、ベニヤにカタチを書き写していきます。
左右対称の形状のはずなので、片側だけ型を取り、反対側は同じベースを使っていきます。
![](https://www.ichiwood.com/wp-content/uploads/2022/11/every-floor-8.jpg)
ジグソーで罫書いたラインをカット。
![](https://www.ichiwood.com/wp-content/uploads/2022/11/every-floor-7.jpg)
土台の製作時の型取りと同じで、「型取り→カット」を数回繰り返していきます。
![](https://www.ichiwood.com/wp-content/uploads/2022/11/every-floor-9.jpg)
2回目以降は鉛筆を壁に当てて、直に罫書きます。
丸ノコで床板をカットする
![](https://www.ichiwood.com/wp-content/uploads/2022/11/every-floor-18.jpg)
まずは杉無垢ボードを、直線で寸法通りにカットします。
![](https://www.ichiwood.com/wp-content/uploads/2022/11/saiz-floor-1.jpg)
![](https://www.ichiwood.com/wp-content/uploads/2022/11/saiz-floor-2.jpg)
最終的には6分割にしますが、一度仮合わせしたいのでここでは4分割でOK。
型取りしたベースを使ってカット
![](https://www.ichiwood.com/wp-content/uploads/2022/11/every-floor-10.jpg)
2分割にした荷室側の床板に、型取りした形状を書き写していきます。
![](https://www.ichiwood.com/wp-content/uploads/2022/11/every-floor-13.jpg)
ジグソーで罫書いたラインを切って
![](https://www.ichiwood.com/wp-content/uploads/2022/11/every-floor-47.jpg)
実際に設置して確認します。
カタチが合わなかったら、再びジグソーで微調整します。
![](https://www.ichiwood.com/wp-content/uploads/2022/11/every-floor-21.jpg)
カタチが合えば、2分割の荷室側の床板を4分割にします。
私は車の壁側の端から200mmの位置をカットしました。
後部座席側の床板を加工する
![](https://www.ichiwood.com/wp-content/uploads/2022/11/saiz-floor-3.jpg)
![](https://www.ichiwood.com/wp-content/uploads/2022/11/every-floor-14.jpg)
後部座席側の床板は、そのままでは緩衝する部分があるので加工していきます。
![](https://www.ichiwood.com/wp-content/uploads/2022/11/every-floor-24.jpg)
前側は壁に干渉するので丸みをつけて
![](https://www.ichiwood.com/wp-content/uploads/2022/11/every-floor-25.jpg)
後側は、シートベルトを通せるように穴をあけました。
これで緩衝する問題は解決です。
面取りと研磨で仕上げ
床板を仕上げていきます。
![](https://www.ichiwood.com/wp-content/uploads/2022/11/every-floor-46.jpg)
角をトリマーで丸く面を取り、
![](https://www.ichiwood.com/wp-content/uploads/2022/11/every-floor-40.jpg)
サンダーで研磨して、表面を滑らかにします。
240番もしくは400番までかければ、かなり肌触りが良くなりました。
すべり止めのストッパー取り付け
![](https://www.ichiwood.com/wp-content/uploads/2022/11/every-floor-2.jpg)
運転していると床板がすべり動いてしまうので、ストッパー(ゴム底脚)をつけて対策します。
![](https://www.ichiwood.com/wp-content/uploads/2022/11/every-floor-50.jpg)
土台と床板を反対にして、裏面に置き
![](https://www.ichiwood.com/wp-content/uploads/2022/11/every-floor-3.jpg)
位置を確認しながら、ゴム底脚をネジで固定していきます。
![](https://www.ichiwood.com/wp-content/uploads/2022/11/every-floor-1.jpg)
何箇所か固定しておけば、床板のズレる対策はバッチリです。
土台と床板の完成
![](https://www.ichiwood.com/wp-content/uploads/2022/11/every-floor-44.jpg)
ようやく完成しました。
こうして各パーツを並べてみると、なんだか達成感があります。
床下収納の土台と床板を設置してみる
![](https://www.ichiwood.com/wp-content/uploads/2022/11/every-floor-11.jpg)
全て作っていく段階で何度も確認していたので、フィッティングに問題なし。
![](https://www.ichiwood.com/wp-content/uploads/2022/11/every-floor-39.jpg)
我ながら感心する出来です。
木の床板があることで、鉄に囲まれた車内がナチュラルな雰囲気になりました。
![](https://www.ichiwood.com/wp-content/uploads/2022/11/car-floor-25.jpg)
![](https://www.ichiwood.com/wp-content/uploads/2022/11/every-floor-35.jpg)
見比べてみると、雰囲気の違いがよく分かります。
床があるだけで、かなりオシャレ空間になったのではないでしょうか。
![](https://www.ichiwood.com/wp-content/uploads/2022/11/every-floor-42.jpg)
前側の床板は、荷室側の床下に収納可能。
こうすることで4人乗車時も後部座席を使うことができます。
詳しくは動画で確認してもらえると分かりやすいので、こちらをご覧ください。
まとめ
![](https://www.ichiwood.com/wp-content/uploads/2023/09/totalcost-1.jpg)
今回は改めて「床板収納」をご紹介しました。
このDIYから他にもいろいろDIYで作ってきたので、ぜひ他のDIYの記事もチェックしてみてください。
自分の理想を自分で作り上げていく楽しみ。
ぜひ皆さんもチャレンジしてみてください。
それでは皆さま、ご安全に。
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