【周囲が汚れにくい丸ノコ】マキタKS511D紹介と丸ノコの使い方解説

DIYをしていくうえで、花形の電動工具である丸ノコ。

時間がかかる手ノコでの切断作業がほんの数秒で終わりますし、精度良くカットできます。

しかし電動工具の中で最も危険でもあり、躊躇している人も多いかもしれません。

実際に私も何度か、その危険な現象を体験しています。

でも正しい使い方をしていれば、その危険性を回避することができます。

その危険を回避する方法も含めて、今回丸ノコの使い方をご紹介していきます。

そして私が使っている丸ノコ「マキタ KS511D」のレビューも合わせてお話していきますが、この丸ノコはかなりおすすめ。

  • 周囲に飛び散る粉塵を大幅に減少
  • 精度のいいカット
  • コードレスで扱いやすい

丸ノコって正確なカットが求められるので安価な丸ノコを買ってしまうと、後悔することも…

そして、カット中に出る大量の粉塵で悩んでいる方もいるのではないでしょうか?

それがこの「KS511D」であれば、全てが解決します。

それでは詳しくご紹介していきます。

目次

『KS511D』を選んだ理由

まず何より集塵率の高さ。

こういった大量に切り屑が出る電動工具には集塵機をつなげているのですが、工程を順番で表すとこんな感じ。

  • 集塵機とマルノコをホースで繋げる
  • 集塵機の電源ON
  • カットする
  • 集塵機の電源OFF
  • マルノコからホースを抜く

この一連の流れを毎回しなければならないのが、なかなかのストレス。

さらにマルノコが電源式のコード付きであれば、よけいに面倒なことに…

そこで、この充電式でコードレスのマルノコ。

やはりコードがないと、作業もしやすいです。

ダストボックスにある程度ためて捨てることができるので、集塵機につなぐホースも不要で楽チン。

刃の径は125mmで切り込み深さが多少浅くなりますが、DIYで使うには十分です。

今のところ、ノコ刃の径が足りず困ったのは柱材の90角などで、普段使う木材の厚さでは問題ありません。

他社のメーカーからも防じんマルノコは出ていますが、私はマキタの18Vバッテリを持っているので、このマルノコを選びました。

丸ノコ「KS511D」の仕様と特長

主な仕様

電動機DC ブラシレスモーター
バッテリリチウムイオンバッテリ
電圧直流 18V
回転数5,000 min-1(回転 / 分)
ノコ刃寸法外径 125 mm ×内径 20 mm
最大切り込み深さ47 mm(0°)、30 mm(右 45°)
傾斜切断右 45°
本機寸法長さ 267 mm ×幅 183 mm ×高さ 247 mm
質量(バッテリ含む)2.8 kg
1充電あたりの作業量(目安)サイディングボード(厚さ 14 ×幅 455 mm) 約 280枚
石膏ボード(厚さ 15 ×幅 450 mm) 約 540枚

特長

  • 自己集塵時集塵率 約80%
  • リフォームにも最適(各種集成材や合板の切断に)
  • 自動変速機能付き
    柔らかい材料…高速切断
    硬い材料…パワフル切断
    材料の種類や作業者の押し荷重を自動検知し、最適な切断が可能
  • 「電子部品の高性能化」「回路設計技術向上」により高効率・高回転を実現
  • 平行定規でピタッと止まる、テーパ―形状+面で抑えるので平行定規のガタつきを軽減

Bluetoothで集塵機と無線連動できる「KS513D」や「KS514D」なんかもありますが、私は集塵機とつなげるつもりはなく、価格もはね上がるので無線がないタイプにしました。

付属品

付属品は、六角棒スパナと平行定規だけになります。

KS511DRGXであれば、「バッテリ・充電器・ケース」が付属されています。

※画像ではついていますが、チップソーはKS511DZ・KS511DRGXのどちらも別売りです。

私の場合、バッテリ・充電器は持っていて、ケースも必要ないのでKS511DZを購入しました。

外観

それではKS511Dの外観を見ていきましょう。

この透明なカバーに集塵され、溜まっていくことになります。

それほど多くは集塵されませんが、切り屑の発散量は圧倒的に違います。

バッテリはサイドから差し込む形になります。

ダストボックスの排出口は後ろに設けてあります。

ベースの裏側です。

なかなか使い込んでますね…

LEDライトもついています。

使用方法

それでは使い方からです。

ここでは材料のカットに関するご紹介なので、調整方法やチップソーの交換方法に関しては、次の記事を見ていってください。

スイッチ操作

充電式マルノコには安全装置がついています。

使用する時は、①のロックオフレバーを押し下げ、②のトリガーを引いてノコ刃を回転させます。

平行定規の取り付け

平行定規は、一定の幅で切断したい時に使います。

平行定規を取り付け口から差し込み、材料の側面に当て定規締め付け用ネジで固定します。

ダストボックスの使用方法

集塵するダストボックスの付け外し方や切り屑の捨て方です。

ダストボックス取り付け・取り外し方法

ダストボックス側面にある、ツマミネジを緩めます。

ダストボックスを取り外すことができます。

切り屑の捨て方

捨て方は2通りありますが、普通に捨てる場合はダストボックスを取り外して、ダストカバーを開けて捨てます。

集塵機で吸い出す、もしくは集塵機を繋げる場合は、ダストキャップを外して行います。

表示パネル(バッテリ残量・表示ランプ)の見方

表示パネルには、「バッテリ残量・自動変速表示・過負荷お知らせ」がランプで表示されます。

バッテリ残量表示

バッテリーの残量は、全て赤色点灯します。

ランプ表示の見方は、以下の通り。

ランプ表示状態 3つ点灯残容量約 50 %以上
ランプ表示状態 2つ点灯残容量約 20〜50 %
ランプ表示状態 1つ点灯残容量約 20 %未満

自動変速表示

緑色ランプ消灯高回転モード(軽負荷作業)
緑色ランプ点灯高トルクモード(重負荷作業)

「軽過負荷・高過負荷時」の自動調整している状態が確認できます。

過負荷お知らせ表示

緑色ランプ点滅過負荷状態
※負荷をゆるめれば緑色点灯に戻る
全ランプ点滅過負荷状態が続いたため、保護機能が作動しモータを停止した状態
※スイッチの引金を放してから約1分後に表示パネル内のすべてのランプが消灯

これが確認できるだけで、キックバック対策になります。

この状態になれば、すぐに切断作業を中止しましょう。

木材をカット

切り込み深さ調整

それでは、材料のカット方法です。

まずはカットする木材に合わせて、ノコ刃の深さ調整をします。

この時、刃が回転したら危ないので必ずバッテリを抜いておきましょう!

調整用レバーを上に上げると緩むので、ベースを木材の厚みに合わせた後、レバーを下げて固定します。

切る木材より、少しノコ刃が出ていれば大丈夫です。

木材カットの流れ

では、さっそくカットしていきます。

材料の上にベースをのせ、ケガキ線に合わせます。

丸ノコをしっかり保持し、ロックオフレバーを押し下げながらスイッチの引金を引いてノコ刃を回転させます。

ノコ刃の回転が完全に上昇し、安定したら、そのままゆっくり前方へ進め、切り終わるまでこの状態を保ちます。

丸ノコガイドがあると真っ直ぐに切れるので、持っていると便利です。

赤線で示したノコ刃の中心が木材の端まで進んだら切り終わっているので、赤線まで進んでいることを確認したら回転を止めます。

カットの流れは、こんな感じです。

何度かカットしてみましたが、しっかりダストボックスの中に集塵されています。

※いっぱいに溜めると圧縮によって固まり捨て難くなるので、多くても8割くらい溜まった時点で捨てた方がいいです。

マルノコ使用時の注意点

キックバックを起こさない対策

キックバックの発生を抑える方法があります。

  • 切断時はノコ刃の回転が完全に上昇して安定するまで、木材に当てない。
  • 直線でカットする。
  • マルノコ本体をしっかり持つ。

これらは全てキックバックが起きる原因の対策になります。

キックバックとは、高速回転している刃に急激な負荷がかかった場合、その高速回転している刃の力がそのままマルノコ自身を跳ね飛ばしたり、切っている材料を吹っ飛ばす現象です。

私も今まで何度もマルノコを使ってきましたが、何度かキックバックを経験しています。

キックバックから身を守る対策

今度はキックバックが起きてしまった時の危険を回避できる方法です。

  • 切断中はマルノコの真後ろに身体を入れない。
  • 切断している材の前に行かない。

キックバックが起きてしまっても、マルノコの真後ろに身体がなければマルノコが飛んでいくだけで済みます。

よく油断してしまうのが、作業時の脚の位置です。

切断中は、丸ノコの真後ろに脚を置かないようにしてください。

逆に切断している材料がキックバックにより、吹っ飛ぶ可能性もあります。

材料の前方には、近づかないようにしましょう。

つまり、マルノコの前後に注意が必要です。

まとめ

充電式防じんマルノコ 「KS511D」を使い始めて1年以上経ちましたが、普通の丸ノコに比べて切り屑が出ないのが一番の利点。

室内で作業されている方や環境良く作業したい方には、おすすめできる丸ノコです。

丸ノコは木工DIYをするうえで持っておきたい電動工具ですが、最も危険な電動工具でもあります。

実際、過去には丸ノコのキックバックで事故が多数おきています。

しかし正しい使い方をしていれば危険ではなく、もしキックバックが起きてしまっても事故を回避することはできます。

マルノコを使用する時は、使用手順とリスクを確認して安全に作業が終われるように心がけましょう。

それでは皆さま、ご安全に。

今回使用した工具

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