車でパソコン作業を快適に!ACC連動バッ直インバーター充電

車中泊ができるように、これまでDIYでいろいろカスタムしてきました。

ここまでくると、不足しているものが電源。

ポータブル電源を購入したいところですが、ちょっと高価すぎて今はまだちょっと手が出ない…

そこでせめてエンジンがかかっている間だけでも使える、「インバーター」を設置することにしました。

しかしインバーターを普通にシガーソケットに差し込んで使うと、準備や配線がストレスになったり、容量的にどうなのかと不安。

悩んだ挙句、バッテリーから直結して電源を取ることにしました。

今回のDIYでは、バッ直からインバーターの加工、配線方法をご紹介していきます。

参考にされる方は、自己責任でお願いします。

YouTubeでも配信しているので、動画で観たい方はこちらをどうぞ。

目次

インバーターを設置した理由と使い道

インバーターは、車に流れる電流を家庭用のコンセントで使える電流に変換する機器のことをいいます。

エンジンを切っている状態で使うとバッテリー上がりを起こしてしまうので、基本的にエンジンをかけた状態で使います。

シガーソケットを使って簡単に使うことができるものが多いですが、今回は配線加工してバッテリーに直接つなぎました。

私は車でパソコンを使うことがありますが、車内でパソコンの充電ができずに困ることがしばしば…

インバーターがあればパソコンの充電ができるので、車でのパソコン作業も困ることがなくなりました。

家から持ち出す際に、「あっ!充電するの忘れてた!」と思っていたのが「まぁ車で充電できるからいいか」となってストレスフリー。

USBポートもあるので、スマホの充電でも活躍。

もちろん、コンセントでのスマホ充電も可能です。

使わないときは、スイッチでインバーターの電源を切れるようにしています。

本体にもON/OFFできるスイッチがありますが、コンセント差込口の反対側で面倒なのでDIYでスイッチを増設。

ちなみにACC電源につなかっているので、エンジンを切れば自動的にインバーターに電気は流れません。

今回はバッ直・ヒューズ電源・インバーターの配線加工方法を解説しているので、ぜひ最後まで見ていってください。

電源の取り方

電源を取る方法として、いろいろあります。

シガーソケット

どの車にも必ずと言っていいほど付いている、アクセサリーソケット。

最も簡単に電源を取ることができて、増設も可能。

しかしソケットやコードが目立つので、見た目が気になる人にはデメリットです。

配線から分岐

オーディオやナビには、常時電源・アクセサリ・イルミ電源などがつながっているので、その配線を使って分岐する方法があります。

だいたいのものに連動できますが、デッキ本体を取り外して配線をつなぐ必要があるので、かなり手間なのがデメリット。

ヒューズボックスから分岐

ヒューズを分岐して、電源を取ることも可能です。

簡単に作業できるうえに、全ての電源があるのでさまざまな電源で連動ができるのもメリット。

今回は、この方法でも電源を取っています。

バッ直

消費電力が大きい電装品でも対応できるのが、バッ直です。

バッテリーから直接電源を取る方法で常時電源となりますが、今回紹介する方法であればACC電源に連動させることができます。

準備した物

インバーター

まず一番重要なのが、インバーター。

どれがいいのかさまざまな情報を参考に、こちらを購入。

私の場合、パソコンの充電がメインになるので300Wであれば十分。

評価もとても高く、迷うことなくこれを選びました。

ただ今回はバッ直で電源を取るので、シガーソケット部分の加工が必要になります。

電源取出コード(バッ直ケーブル)
バッテリー 並列 接続 ケーブル 丸端子 R4-10 インバーター 並列 ケーブル 電気機器用ビニル絶縁電線 KIV線ケーブル 赤・黒 長さ1.8m 30A ヒューズ付き

そしてバッ直に必要なのが、バッ直ケーブル。

配線が太く許容が大きい、30Aのヒューズ付きなので万が一の時も安心です。

リレー

大容量電装品のON/OFFの切り替えや、連動による切り替えをするには必需品。

今回はACC電源連動、スイッチもつけるので4極リレーにしました。

ヒューズ電源

ヒューズから直接電源が取れる、便利アイテム。

さらに途中にヒューズもついているので、なにかあっても安心。

エブリイ(DA17V)は低背ヒューズでACC電源は15Aだったので、こちらを購入しました。

スイッチ

いろいろなタイプのスイッチがありますが、今回はトグルスイッチにしました。

これを使って、インバーターを使わない時に電源をシャットダウンします。

配線コード
エーモン工業 ダブルコード 赤/黒 1.25sq×6m 1182 1巻

今回はパソコンを基準に考えて、1.25sqの太さにしました。

選ぶ基準としては

  • 0.5sq … 約7A(消費電力84W以下)
  • 0.75sq … 約10A(消費電力120W以下)
  • 1.25sq … 約15A(消費電力180W以下)
  • 2.0sq … 約20A(消費電力240W以下)

接続品の消費電力に合わせて、選ぶようにします。

ギボシ

今回は、配線を2種類用意しました。

バッ直ケーブルやリレーは太めのコードが使われているので、太い配線に対応したギボシが必要です。

平型端子

スイッチ接続用の端子です。

トグルスイッチは、これを使って接続します。

電工ペンチ

こういった作業をする時には必要な、圧着工具です。

私は20年くらい前に買った物を使っていますが、いまだに使っているのであると便利です。

配線図

車で配線を接続していってもいいんですが、今回はさきに全体の配線をつくってしまうことにしました。

配線図は、こんな感じになります。

バッテリーから電源を取ってACC電源と連動、ON/OFFできるようにスイッチでインバーターを起動させます。

バッテリー側にもACC側にもヒューズを間に入れているので、万が一の場合も安心です。

配線の下準備

車で配線を取り回しながら作業してもよかったんですが、配線を全て下処理して車で作業した方が効率が良さそうなので、さきに下準備しました。

配線コード接続のギボシ端子を取り付け

ひとまず必要な箇所に、電工ペンチを使ってギボシ端子を取り付けていきます。

バッ直ケーブルやリレーのコードは太い配線が使われているので、太い配線コードに対応したギボシ端子を使います。

ちなみに太い配線コード対応のギボシ端子は、スリーブを後入れ可能です。

こんな感じにギボシ端子を全てつけていきます。

ちなみにギボシ端子のオス・メスの使い分けですが

  • 負荷となる側
    プラス配線がオス
    マイナス配線がメス
  • 電源側
    プラス配線がメス
    マイナス配線がオス

こうなるわけですが、理由としては電源側のプラス配線にオスをつけてしまうと、端子がむき出しになるので危ないですよね。

それをメス端子にすることでスリーブに覆われるので、ちょっと安心ということになります。

スイッチ接続用の平型端子を取り付け

次にスイッチへの接続ですが、今回使うスイッチの接続端子はギボシ端子とは違います。

この平型端子をつかっていきます。

取り付け方法は、ギボシ端子と同じでOK。

ACC電源とリレーにつながる配線コードの2つに、平型端子をつけます。

インバーターの電源コード加工

私が購入したインバーターは、標準でついているのがシガーソケット。

本来はこのまま車のアクセサリーソケットに差し込んで使いますが、配線を加工してギボシ端子を取り付け、リレーに接続します。

配線を確認するために、ソケット部を分解してみました。

  • プラス … 先端につながっている配線
  • マイナス … 側面につながっている配線

プラス・マイナス線が確認できたら、ソケット部の根本で電源コードを切って、ギボシ端子をつけて加工完了です。

これで下準備が全て終わりました。

次は、これをエブリイに接続していきます。

エブリイに配線を取り回し

インバーターを設置する位置を考えていなかったので、とりあえず仮で運転席と助手席のこの間に決定。

インバーターの位置を基準に、配線を取り回していきます。

バッテリーから車内への配線

まずはバッテリーからの配線。

何かあってはいけないので、バッテリーへの接続は最後にします。

エブリイはバッテリーが荷室にありますが、車内に配線を通す穴が近くにないので、いったん外に配線を出します。

バッテリー周辺は完全に覆われていないので、簡単に配線を出すことができました。

車内に入れるのは、後部座席下(助手席側)の工具収納スペースにあるグロメットを使っていきます。

下から見ると、グロメットはこの位置です。

バッテリー部から出した配線を、ここから車内に通します。

さきに配線が通るように、カッターで切れ込みを入れておきます。

作業後はコーキングが必要ですが、見た目や効率を考えるとこのグロメットを通すのが一番でした。

コーキングはこの隙間シール剤を使用。

ゴムにも対応となっているので、おそらくこれで大丈夫でしょう。

車内に引き込んだ状態です。

工具収納スペースの前方に穴があったので、その穴を利用してインバーターの位置まで配線をひっぱります。

ヒューズからの配線

次にヒューズ側。

赤線のラインのように配線を通していくので、インパネを取り外していきます。

サイドステップのパネルは通さない場所ですが、他のインパネを外すにはここを最初に外す必要があります。

サイドステップ部はクリップでとまっているだけなので、上に引っ張れば外れました。

タイヤハウス部は奥に手で回せるネジとサイドにあるクリップの2箇所で固定されています。

あとはグローブボックスを外して、配線を通す準備OK。

ヒューズボックスを外して、ACC電源のヒューズを確認します。

ACC電源のヒューズをヒューズ電源に差し替え、外したインパネ周りに配線を通していきます。

フロア部分は、マット下に隠しただけ。

見た目では配線があることが分からないので、これで十分。

取り回した配線の接続

配線を通したら、各配線をギボシ端子で接続していきます。

万が一のことがあるので、ここでもまだバッテリーにはつなぎません。

リレーから出ているアース線は、この位置に固定。

ちょっと目立ちますが、他にいい場所があれば後々つけ替えます。

バッテリーに接続して動作確認

最後に、バッテリーのプラスとマイナスにバッ直ケーブルをつなぎます。

エブリイはせっかく荷室からバッテリーにアクセスできるのに、直接車内に配線を通せないのが残念…

バッテリーにつないだら、動作確認をします。

インバーターのランプがついたので、成功です。

動作確認したら、外した物を取り付けて作業完了です。

インバーターの設置完了

最初でもお話しましたが、インバーターがあるとパソコン充電ができるので、充電残量を気にする必要がなくなりました。

シガーソケット接続からバッ直にしたことで、配線も目立たず見た目も気になりません。

車内でのパソコン作業効率や気分も上がり、記事作成や動画編集がはかどりそうです。

まとめ

今回は、インバーターを配線加工してバッ直で接続する内容をご紹介しました。

インバーターが1つでもあると、車で過ごす時間も快適になります。

ポータブル電源があるといいですが購入できずに悩んでいる方や、車で家庭用コンセントを使いたい方は参考にしてみてください。

それでは皆さま、ご安全に。

今回使用したもの

ここをクリックすると見れます!
バッテリー 並列 接続 ケーブル 丸端子 R4-10 インバーター 並列 ケーブル 電気機器用ビニル絶縁電線 KIV線ケーブル 赤・黒 長さ1.8m 30A ヒューズ付き
エーモン工業 ダブルコード 赤/黒 1.25sq×6m 1182 1巻
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