寒い時期がやってまいりましたが、冬になるとこたつを使われている方も多いのでは?
今回は75cm×75cmの正方形で、ほぼ一人用のこたつを大きくしたいということで、DIYで作ることになりました。
設計
まずは設計から。
これをしておくことで作る時間の短縮、
余計な失敗やそれによる材料の買いなおしを防止できます。
caDIY3Dソフトで設計。

今回の材料は
ヒノキ
39mm×20mm 3本
スギ
60mm×45mm 2本
60角柱材 2本
スギ無垢ボード
1980mm×910mm×24mm 1枚
ホームセンターで揃えてきました。
カットしてもらえるものは、お店でカットしてもらっておいた方が楽ですよ。
土台の製作
今回はこたつを作るため、天板と土台を分けて作る必要があります。
まずは土台から始めます。
カットとほぞ加工

買ってきた木材を設計の段階で出した寸法にカットします。
お店では他のお客さんが多かったので、枠と脚の部分は自分で切ることしました。



そして外枠やヒーターを設置する内枠にほぞ加工します。
角の面取り

それぞれの材の角を丸くしていきます。
トリマーにボーズ面ビットを装着して角を削り取っていきます。
研磨
面取りが終われば研磨作業です。
プレーナー済みの木材とはいえ研磨していきます。
サンダーで♯120→♯240→♯400の順でかけていきます。

組み立て
いよいよ組み立てです。
ほぞ組みだけでは不安だったため、外枠と脚はビスでも固定しています。


これで土台の完成です。
残るは天板のみ。
天板の製作
天板はシンプル。
まずホームセンターで購入時に自分が決めたサイズにカットしてもらいます。
今回カットしてもらった寸法は1200mm×800mm。
☑チェックポイント☑
先にこたつ布団の対応サイズを調べて天板のサイズを決めておかないと、
出来上がった後に布団が小さかったなんてことになるので注意です!
そしてヒーターの熱で天板が反る恐れがあるので、反り止めとして専用の反り止め金具を取り付けます。
コの字型の金具になっているため、金具の両端となる部分をトリマーのストレートビット(4㎜)で、
溝を掘っていきます。

その間を4mmの深さで掘っていきます。

最終的に14mm掘らないといけないので徐々に深く掘っていきます。
そのあとは、両端となる掘った溝の間部分を4mm掘れば、反り止め金具が天板の面と綺麗に揃いました。
反り止め金具の取り付け加工が終われば、土台と同じようにトリマーで角の面取り、サンダーで全体を研磨します。
塗装
土台と天板が完成し、残るは塗装です。
個人的に最近は無垢材をよく使います。
とくにスギを好んで使いますが、それはこの塗装後の仕上がりのためです。
塗装に関しても、最近「蜜蝋ワックス」を使っています。
スギにこの蜜蝋ワックスを塗ると、鮮やかな色になり、仕上がりが一番良いように思えます。
今回は土台もですが天板にも塗るので、水を弾く役目としてもバッチリです。
写真でも塗る前と塗った後の違いを見てもらえたらハッキリわかると思います。


左が塗る前、右が塗った後です。
色が鮮やかになり艶も出ていますよね。
ヒーターユニット取付
ヒーターユニットのサイズは規格化されているため、基本的に29cm×29cmです。
今回は元々付いていたコタツのヒーターユニットを再利用しました。
取り付けは簡単。


内枠にヒーターユニットの取付ネジ用の穴を4か所あけ、あとはその穴を使ってネジでユニットを固定します。
そしてこのままヒーターユニット上に直接天板を置くと、熱で天板が反ったり、最悪火災の原因になるので、ヒーターユニットと天板の間に耐熱ボードを入れる必要があります。
ハードボードを使うのが良いらしいですが、ネットで調べるとMDFでも代用できるようです。
ここでも私は前のコタツにハードボードが付いていたので再利用しました。

固定する必要はないかなと思い、とりあえず載せるだけにしました。
完成
これでこたつの完成です。


反省点は多く、ほぞ組みもまだまだ納得のいく出来ではないですが、なんとか仕上げることができました。
まとめ
杉を多く使ったこたつですが、無垢材ならではの温かみがあり、シンプルだけどナチュラルな雰囲気にできたのではないと思います。
普通のテーブル製作に比べ、こたつになると天板と土台を分ける必要があり、少し手間はかかりますが、いい経験になりました。
ちなみに今回私はほぞ組みで脚を組みましたが、簡単に確実に固定するにはコーナー金具を使うといいと思います。
無理をせず自分が満足できるやり方で作っていきましょう。
それがDIYというものです。
それでは皆さま、ご安全に。
コメント