お疲れ様です、ichiです。
今回は、私の愛車 「スズキのエブリイバン(DA17V・MT・ノンターボ)」 で岡山まで高速ドライブをしてきました。
「ノンターボの軽バンって、高速道路では厳しいんじゃない?」
そんな疑問を持っている方も多いと思います。
実際に走ってみて感じた加速・巡航性能・静粛性・燃費・走りの楽しさを、できるだけリアルにレビューします。
YouTubeでも配信しているので、動画で観たい方はこちらをご覧ください。
エブリイバン(DA17V・MT・NA)の基本スペック

まずは、今回使用した車両の仕様を紹介します。
項目 | 内容 |
---|---|
車名 | スズキ エブリイバン |
型式 | DA17V |
グレード | PAリミテッド(2WD) |
ミッション | 5速MT |
エンジン | R06A型(660cc・ノンターボ) |
駆動方式 | FR |
タイヤ | 145R12(純正スチール) |
改造点 | 内装をDIYで車中泊仕様にカスタム済み |
軽バンの中でも最もシンプルな仕様で、エンジンはターボなしの自然吸気。
“速く走る車”ではありませんが、素朴で正直な走りが魅力です。
街中で走るには問題ないスペックですが、果たして高速での走行はどうなのでしょうか?
出発前の準備とルート

今回は、山口県側から岡山方面へ。
走行距離は約300km前後、ゆっくり走って片道5時間ほどのドライブです。
目的は、「ノンターボMTの実力を確かめること」。
特に注目したのは、以下のポイントです。
- 高速合流時の加速力
- 100km/h巡航時のエンジン回転数と音
- 坂道の登坂性能
- 燃費と疲労感
- 全体の乗り心地と安定感
高速への合流|しっかり回せば十分

まず最初の関門は、「高速への合流」。
ノンターボのエブリイでは、ここが最も不安なポイントです。
結果から言うと、しっかり回せば問題なし。
3速〜4速でアクセルをしっかり踏み込み、回転数を4,500〜5,000rpmくらいまで引っ張れば、スムーズに合流できました。
もちろん、ターボ車のような余裕はありません。
合流車線が短い場所では早めの加速が必要ですが、MTの強みである「引っ張れる感覚」があるので、意外とストレスは感じませんでした。
巡航性能|80km/hがちょうどいい

続いて、高速巡航中の印象です。
5速で、80〜100km/hでの走行。
かなり高回転ですが、実際の走行では「うるさいけど耐えられないほどではない」という感じ。
ロードノイズや風切り音もそれなりに入ってきますが、商用バンとしては想定の範囲内です。
80〜90km/hで巡航すれば、エンジン回転も3,500〜3,800rpm程度に落ち着き、静粛性もグッと上がります。
体感的には「80km/h巡航が一番気持ちいい速度域」。
このあたりがノンターボエブリイの“ちょうどいい走り方”だと感じました。
坂道|3速・4速を駆使して登る

岡山方面へのルートには、ところどころ長い登坂があります。
ノンターボでは、ここが試されるところ。
結果は、5速でもある程度登るが、急坂では4速が必要。
速度は80km/h前後を維持できるものの、アクセルは全開。
シフトダウンを早めに行うことで、回転を落とさずスムーズに登れます。
トルクは薄いものの、MTの操作で補えるため、「登れない」と感じる場面はありませんでした。
ただこれが、一人乗車での話。
2〜4人乗っていた場合は、正直厳しいかなと思います。
追い越し性能|余裕はないが十分安全圏

追い越しに関しては正直、余裕はありません。
アクセルを踏み込んでも、一気に抜けるような加速はありません。
ただ、軽バンとして見れば十分。
流れの遅い車を抜く程度なら、安全に行えます。
高速道路の右車線を走り続けるような車ではないので、「走行車線を一定速度でコツコツ進む」のがベストスタイルです。
走行中の安定感|直進性は良好、横風には注意

軽バン=ふらつく、という印象を持つ人も多いかもしれませんが、エブリイ(DA17V)は意外に直進安定性があります。
高速でもハンドルが軽すぎることはなく、一定速度でしっかり走ることができます。
ただし、車高が高く重量も軽いため、横風には注意。
特にトンネル出口や大型トラックの横を通るときは、ハンドルを軽く添えて修正が必要でした。
このあたりは、「軽バンの宿命」ですね。
乗り心地とシートの印象

シートは商用車らしく硬め。
クッション性はあまりありませんが、背もたれの形状がしっかりしているため、長距離でも意外と腰の疲れは少なかったです。
ただ、ロードノイズとエンジン音が続くので、耳の疲労感は少しあります。
静音マットやデッドニングをしておくと、かなり快適になると思います。
帰り道の印象|疲れにくさは意外と優秀

行きは夜中で暗いうえに雨も降っていたので視界が悪く疲労がありましたが、帰りは日中に走ったことで「意外と疲れにくい」という印象でした。
シートポジションを少し後ろ寄りにし、クルーズ的に一定速度を保てば、軽バンでも落ち着いたドライブができます。
ハンドルの位置・ペダルの重さ・視界の広さ、このあたりのバランスが非常に良いです。
高速走行中の音と体感(まとめ)

項目 | 状況・感想 |
---|---|
80km/h | 静かで巡航が快適。最も安定。 |
90km/h | エンジン音が増すが許容範囲。 |
100km/h | 音は大きめ。走行自体は安定。 |
110km/h〜 | 加速に余裕なし。無理は禁物。 |
全体的に「軽バンとしてはよく走る」印象。
“速さ”ではなく“安定して走る力”がある。
走行後のまとめ|ノンターボでも十分実用的

今回の高速ドライブで感じた結論は、「ノンターボのエブリイでも、高速道路はそれなりに走れる」でした。
- 加速 → 計画的に踏めば問題なし
- 巡航 → 80〜90km/hが最適
- 坂道 → 3速・4速で十分対応可能
- 燃費 → 実測17〜18km/Lと優秀
- 疲労感 → 商用車にしては軽い
もちろん、ターボ車に比べれば「余裕」は少ないですが、走る楽しさ・運転の手応えはMTならでは。
そして、燃費の良さとシンプルさが魅力です。
エブリイMTの魅力|“遅いけど楽しい”という価値

最近の車は静かでスムーズになりすぎて、運転の面白さを感じる場面が減っています。
その中で、エブリイのMT車は「走らせる感覚」が残っている。
シフトを操作し、エンジンを回し、音を聞きながら走る。
それだけで十分に楽しい。
ノンターボでも、高速道路を走る力はある。
そして「自分の手で操る喜び」がある。
この感覚を味わえる車は、もう多くありません。
まとめ|エブリイで高速を走るなら“無理せず楽しむ”

最後に、今回のドライブを総括します。
項目 | 評価 |
---|---|
加速性能 | ★★★☆☆(十分合流可) |
巡航性能 | ★★★★☆(80〜90km/hが快適) |
静粛性 | ★★☆☆☆(商用車レベル) |
安定感 | ★★★☆☆(横風以外は安定) |
燃費 | ★★★☆☆(17〜18km/L) |
総合満足度 | ★★★☆☆ |
エブリイバンMT・ノンターボは、「速さを求めない人」にとって理想的な相棒。
静かではないけれど、誠実で、地に足のついた走り。
そしてなにより、「自分のペースで走れる心地よさ」があります。
高速道路でも、焦らず、一定のリズムで。
それが、この車の魅力です。
📷 YouTubeでも走行動画公開中!
【高速走行レビュー】エブリイバンMT/NAで岡山まで高速ドライブ|ノンターボでも十分走る?+企画見直しの報告
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